熊野地方の代表的な地元の「食」としては、やはりサンマ寿司(秋刀魚寿司)を外すわけにはいかないでしょう。
さんま寿司は、黒潮に乗って三陸沖から熊野灘に下ってくるうち脂肪が抜けてさっぱりとした味になったサンマ(秋刀魚)から作る押し寿司で、特に新宮市の名産となっています。
さんまを頭を付けたまま開きにし、橙酢(だいだい酢)で締めて軽く塩漬けにし、すし飯を抱かせた姿ずしにします。
新宮市出身の有名な詩人で作家の佐藤春夫が「ふるさとで一番美味しい物は一にめはり、二にさんま」と常々語っていまして、「あはれ 秋風よ 情(こころ)あらば伝へてよ 男ありて 今日の夕餉(ゆふげ)に ひとり さんまを食(くら)ひて 思ひにふけると」と歌った「秋刀魚の歌」も残しました。
私も新宮市でお正月を過ごすときは、必ず食べていますね。
他ではなかなか見かけませんが、紀南地方ではスーパーでもほぼ一年中売っていますので、お越しの際はぜひ食してください。
サバの棒寿司とはまた違った味わいが絶品ですよ!
さんま寿司などお寿司に欠かせないお酢ですが、やはり地元の明治創業の伝統お酢メーカー・丸正酢醸造元さんのお酢がオススメですので、ぜひご購入ください。
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