年忌法要などの塔婆供養で使う、約230件の寺社様にご愛顧いただいている卒塔婆です。
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卒塔婆(そとうば)は、本来仏教的な塔の総称である仏塔(ぶっとう)を意味しますが、現在一般的に使われている卒塔婆の意味は、「お墓の後ろに立てる塔の形をした縦長の木片」のことで、略して塔婆(とうば)と呼ぶこともあります。
卒塔婆を立てるのはご先祖様や故人の追善供養はもちろん、自分の善行になると考えられており、法要の施主もしくは故人と近しかった方が、ご住職に依頼して経文や題目などを書いていただき、命日、お盆、お彼岸、年忌法要に用意するのが通常です。
卒塔婆には「戒名」「経文」「題目」「願主」など、さまざまな文字が表裏に書かれていますが、具体的な文字の内容や順番は、宗派や地域によって異なります。
また、宗派によっては卒塔婆を立てない場合もあります。
その他、一般的には一故人に対して卒塔婆一本というイメージがあるかと思いますが、立てる時期や本数に明確な決まりはありません。
遺族や故人と親しかった人以外でも、ご先祖様や故人を供養したいとお考えの人なら誰でも立てることができるのが、卒塔婆の特徴です。
卒塔婆を立てる場所は、一般的にはお墓の後ろですが、複数立てる場合などお墓の周囲に立てても問題はありません。
卒塔婆は、ご先祖様や故人を供養する形の一つなのです。
卒塔婆と一口に言っても、さまざまな種類があります。
サイズも幅広く、地域や風習によって大きく異なるのが現状です。
地域によって呼び方が違うこともありますが、卒塔婆は大きく分けて5種類に分類されます。
卒塔婆のイメージとして、一番思い浮かべやすいタイプです。
お墓の後ろに立てられている厚さ1cm程度、長さ60cm~180cm程度の板塔婆を目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
一般的に卒塔婆といえば、この板塔婆を意味することが多いです。
通常、長さは60cm~180cm程度ですが、地域によって長さが異なることもあります。
角塔婆とは、四角形の角柱型に加工した卒塔婆のことです。
厚さは10cm程度、長さは120cm~210cm程度と板塔婆に比べると分厚くて長く、先端が少し尖っているのが特徴で、一般的には墓石が完成するまでの間、お墓の代わりに立てられます。
最近では、生前にお墓を建てる方も増えているため、あまり目にする機会は少ないかもしれません。
その他、寺院の新築など、行事の際に用いられることもあるようです。
経木塔婆は、経木という薄い木材を使用した卒塔婆のことです。
厚さが1㎜程度、長さは27cm~36cm程度と、板塔婆に比べて薄くて小さいのが特徴で、お彼岸やお盆の法要の際、川に流したり水に浮かべたりして供養することから、水塔婆と呼ばれることもあります。
地域によっては経木塔婆を使用する風習がなく、主に関西地方で使用されることが多い卒塔婆です。
七本塔婆とは、初七日から四十九日法要までの間、七日ごとに行われる法要で供養に用いられる卒塔婆のことです。
七日ごとなので合計7本あり、サイズは長さ30cm~40cm程度の板塔婆になります。
立て方は地域によってさまざまで、最初に7本建てる地域もあれば、その都度1本ずつ建てる地域もあるため、七本塔婆のタイプも扇状に7本が1つについているタイプもあれば、1本ずつ7本立てるタイプなどまちまちです。
また、使用法も7日経つたびに1本ずつ裏返す地域や、7日経つたびに1本ずつ抜いてお焚き上げする地域もあります。
梢付き塔婆は、三十三回忌や五十回忌など年忌の最後(弔い上げと言います)に用いられる卒塔婆のことです。
枝葉がついたままの生木(杉や松、柳など)を用いることから、「生木塔婆」と呼ぶ場合もあります。そのため、厚さや長さの目安はありません。
地域や寺社によって異なりますが、梢付き塔婆を立てて年忌法要を終えると、永代供養になるのがほとんどです。
古来、日本では木材を使用した建造物が多く製作されてきました。
木材には、それぞれ用途に適した性質があり、卒塔婆に関しても向き・不向きの木材があります。
卒塔婆の森林資源は、現在日本国内よりも欧州・中国など海外が中心になっていますが、生産・加工については比較的国内で行われています。
その理由の一つは、卒塔婆を生産する際に、最終工程で「モルダー」と呼ばれる表面を滑らかにする作業が必要だからです。
モルダーを行ってから日数が経つと乾燥が進み、表面が凸凹になって字が書きづらいなど、卒塔婆に適さない木材になってしまいます。
海外で加工して日本に運ばれてきても、日数が経過しており、国内でもう一度「モルダー」を行わなければなりません。
こうした手間を省くために、卒塔婆の生産・加工は、国内が中心になっているのです。
卒塔婆におススメの木材としてあげられる一つ目は、「モミ」の木です。
白木で清浄なイメージを持ち、木特有の匂いもほとんどないことから、古くから冠婚葬祭の道具や食品の保存容器として、モミは使用されてきました。
材質は軽くて柔軟なため、加工がしやすいのが特徴です。
また、色味も板にすると白くて見栄えが良く、墨の書きやすさはもちろん、にじみにくいので卒塔婆に適しています。
かつては、日本の広い地域で育成されていたモミですが、伐採が進んだこともあって蓄積が減り、現在は北米産など輸入材が増えているのが現状です。
もう一つは、モミと同じくマツ科の針葉樹「スプルース」です。
全体的に白色から淡黄褐色を帯びた木で、目が細かく弾力性に富み、無味無臭であることが特徴で、北米産を中心に多く輸入されています。
また、比較的軽い材質で、音の響きに適しており、ギターやピアノなど楽器に使用されていることでも知られた素材です。
ご紹介したモミとスプルースは、「バルサムファー」「つが」「ひのき」といった木材と比較すると軽い材質になっており、卒塔婆に多く使用されている木材と言えます。
最近は卒塔婆の9割を輸入材に頼っているため、円安が続く中、材料の高騰だけでなく確保も困難な状況です。
国産材回帰への動きの中で、国産のスギを使った卒塔婆も作られていますが、紅白に色が分かれるため、白一色のモミに比べて敬遠されがちで、スギを用いた卒塔婆は全体の1%程度にとどまっています。
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